その①「ときにツライ子育て」
子どもは本当に宝物です。
宝物ですが、時に…。ちょっと愚痴りたくなる時がありますよね。
毎日子どもの笑顔のために頑張ってるけど、「子ども…うーん…」という感じでしょうか。
もちろん、一口に「子育て」といっても、子どもの年齢によってはその意味は大きく異なり、
乳幼児から高校生大学生まで(最近では社会人も?)ひとまとめにするのは、ちょっと乱暴です。
しかし、仕事との両立、ワンオペ子育て、教育費といった現実的な悩み事に対しては、
子どもの年齢に関係なく、制度や社会の理解など、親の‘外側’からの手助けが欠かせません。
ただ、ときに子育てって本当にツライと感じてしまう時には、
私たち親の‘内側’にあるモヤモヤが、思っている以上に大きく関わっていたりします。
例えば、
「子どもの𠮟り方やほめ方が分からない」「兄弟はどうすれば」「親の自由って」等々…。
これらは子育て悩みランキングの、いわば上位メンバーですが、
一見すると「叱り方」「接し方」「時間配分」といった方法論の問題のようで、
実は私たち親のありようというか、心構えというか、
いわば価値観のようなものが問われている気がします。
つまり、子育てって、結局は親自身の生き方と心の問題…?
「うすうすそんな気がしてた(泣)」という思いからか、もうずいぶん前から、
子育てに「心理学」の考え方を活かす、という話題に興味を持たれる方が増えてきています。
もともと心理学は、人の心と行動について科学的に説明しようとする学問ですが、
なにしろ「心」を扱っているので、なかなか目に見える形での信頼は得にくいところがあります。
ただ実際のところ、心理学の話に耳を傾けたり、その物事の捉え方をヒントにすることで、
少し気が楽になった、というだけでなく、子育てが面白くなった、楽しくなったという、
親御さんたちの嬉しくなるようなコメントを、あちこちで聞いたり見かけたりします。
(続く)