その②「子ども欲しくなかったかも…」
少子化のカギを握るといわれる若者の半数が、子どもは欲しくないと思う理由、
「育てる自信がない」「自分の時間がない」「仕事と両立が大変すぎ」…
そう、これは、あれですよね。
子育てがツラくなったときに、私たちがよく口にする決まり文句とよく似てますよね。
若者は、ネットや周りの子育ての様子を見て、「ああ、あれは無理かも…」と思い、
親たちは、時にツラい場面で、「ああ、これは無理かも…」と思う。
「無理かも→私には向いてなかったかも→そもそも子どもは欲しくなかったかも…」
と、本末転倒、もう産んじゃってるのに何考えてるの?と、余計自分を責める。
でも、子どもの寝顔を見て、胸が一杯になって、ごめんね、明日また頑張るねと思う。
そうなんです、若者たちよ。
子育ては、嬉しい→ツライ→嬉しい…の繰り返しなんです。
傍で見ていると「無理!」と思うでしょう?
実は私たちも時々「無理!」と思ってる(笑)。
思いながら、じゃあ何故子育てを選択し、続けていけるのか。
その理由は、本当に、人それぞれです。
子どもはかわいい、満たされる、成長が楽しみ、元気がもらえる…とポジティブな人。
いやいや、厳しい、大変、寝不足、自由はない、でも親だから、…と責任感を言う人。
ただ共通するのは、子育ての意味なんていちいち考えることなく、毎日毎日、
嬉しかったり、ツラかったり、考え込んだり、その繰り返しをしているということ。
そしてある時ふと、自分の人生に「子ども」というピースがはまっているのに気づき、
その存在感に驚きます。自分が親であるという事実にも。
子どもは「はりあい」にも「負担」にもなる。
それを人生のオマケと思えるなら、子育ては、若者が望むやりがいと同じように、
人生に色を添えてくれる多くの選択肢のうちの一つになり得ると、私は思いますよ。
(本項は多分に筆者の個人的な経験に基づいていて失礼します。次回は客観的です。)