その①「自分のこと分かってますか?」
『みなさんは、自分のことは自分が一番よく知っている、
今さら自分のやり方を変えることはできない、
性格は変えられない、
そう思ってらっしゃいませんか?』
この問いかけで始まる一冊の本があります。
子育てを助けてくれるものの一つに「心理学」があるというお話をしました。
では実際どんなふうに役立つのか、ヒントになるのか、楽にしてくれるのか、…
それについて、親と子の具体的な「会話」を通して考えてみませんか?
この本は、そういう趣旨の本です。「自分のこと分かってる?」と始まりますが、
題名はズバリ『子育てに活かす交流分析』。
副題として「心地よいコミュニケーションを目指して」とあります。
ん?「心地よいコミュニケーション」???
そう、私たちは普段、人との会話について、「心地よい」とか「心地悪い」とか、
いちいち意識はしていないと思いますが、でもたった一言二言のやり取りでも、
「そうそう、そうなんだよ!」「わかってるじゃん!」という時と、
逆に、一応話は通じてるけど、なに?この違和感?なんだか後味が…
そんな経験、ありますよね。
親「今日は何時ころ帰る?」
子①「7時ころかな」
子②「そんなのわからないよ」
子③「…」
帰宅時間についての単純な会話ですが、裏には様々なやり取りが隠れていたりします。