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  • 大下 真佐子
  • 2023年03月03日
  • 交流分析のお話

≪ 交流分析のお話 ≫  『子育てに活かす交流分析』‥1  

その②「会話の裏側にあるもの」

 

自分や相手への理解がより深まり、子育てを助ける手立てともなる「心理学」。

その中の一つ「交流分析」を用いて、心地よいコミュニケーションを目指しませんか?

単なる親子の会話にも、実は色々な思いが隠れていますよ、というお話の続き。

 

親「今日は何時ころ帰る?(時間が知りたいだけ)」 →子「7時ころかな(予想するだけ)

親「今日は何時ころ帰る?(昨日遅かったよね?)」 →子「わからないよ(うるさいなぁ)

親「今日は何時ころ帰る?(毎日何やってんの!)」 →子「…(無視しよう…)

 

そうそう。どれもあるある。ですよね。

これらの会話は、前回ご紹介した書籍『子育てに活かす交流分析』からの抜粋ですが、

実は本の中で取り上げた会話は、私と友人たちの個人的な体験に基づいたものなので、

日常のさりげないやり取りですが、リアルな親近感をもって頂けるのではと思います。

もう一つ例を挙げておきましょう。ちょっと大げさで展開が早すぎる例ですが…。

 

親「宿題済んだの?」                ←〈引っ掛け〉=ゲーム開始!

子「今やるよ」                   ←〈弱み〉=ゲームに乗る!

親「今って、いつから?(どうせやらないんでしょ)」   ←〈やりとり〉

子「これ見終わったらね(やりたくないんだよ)」     ←〈やりとり〉

親「終わったら次を見るでしょ(言うこときかないのね)」 ←〈やりとり〉

子「終わったらやるって言ってるだろ!うざいよ!」  ←〈きりかえ〉

親「なに、その態度?親に向かって言うこと?」    ←〈きりかえ〉

子「うざいからうざいって言ってんだよ!」      ←〈混乱〉

親「あーもう知らない!あんたなんか誰に似たんだか!」←〈混乱〉

 

子は「(やろうと思ってたのにお母さんのせいで宿題が終わらない)」という怒りと不安。

親は「(ああまた怒ってしまった、母親失格だ)」という抑うつ感。

親も子も、いつもおなじみのイヤーな感情で場面が終わる ― これも、あるある?